北衛NEWS日々の日記とお知らせ

「土間のある貸家」

社長の日記2017年5月8日

昭和52年に建てられた貸家。これまで事ある毎に修繕や手直しを行って参りましたが、市場環境や住宅性能、生活環境やライフスタイルも大きく変化し、当時課せられた役割と目的は一先ず終えた物件となっておりました。
ならば、新たな目的と命を吹き込もうと昨年から進めてきた全面的なリノベーション。
いよいよ市場へのリリースも間近となり、ブログからも物件の詳細を発信致します。

「土間のある貸家」
元々、小さな貸家です。それでも当時は家族向けに建てられた物件。今回はターゲットを大人の男性に絞り「仕事もプライベートも充実させたい男目線の物件」を基本コンセプトに据えました。
それでは、その全容をご覧ください。1階は玄関から土間が広がり、玄関の他に自転車や大きな物を搬入できる掃き出し窓をつけました。
部屋を横断する土間には業務用のキッチンを設置。キッチンの壁には大小様々な棚やレールを取り付け、さながら料理店の厨房の様な雰囲気に。

リビングの小上りはアカシヤの無垢材を張った6畳。その小上りから続くバスルームは、まるでホテルのバスルームの様な仕立て。置床式のバスタブ、床は30角の輸入タイル。壁はコンクリート打ちっぱなし調の外壁を使用。静謐な雰囲気の中でのバスタイム。1日の疲れも吹き飛ぶ事でしょう。

2階への階段は土間から吹き抜け。狭いながらも、昇りながら空間の広がりを感じる事ができます。

階段の先には梁を現した天井の高い寝室。寝室の横には4畳のウォークインクローゼット。姿見鏡の両脇はハンガーパイプを配した大容量の収納。思いっきりお洒落を楽しみましょう。

トイレと洗面所は2階に。壁があるのは、この部分だけ。と言いますのも、部屋の間仕切りは、エイジング加工された木製のルーバー。それぞれの表情が味わい深く、その雰囲気もさることながら、窓を開け放すと爽やかな風が部屋の隅々まで行き渡ります。

間取りの表記としては1LDK。でも、ただの1LDKではありません。
住む人の創造力を刺激し、様々なシチュエーションで、とことん使い倒せる遊びがいっぱい詰まった物件です。誰しもが求める物件ではありません。
大家と施工会社が「こんな空間でこんな暮らしをしてみたい」「こんなが暮らし方が有っても良いよね」といった、ある意味、私達のエゴが詰まった建物です(笑)賃貸にありきたりな物を排除し、兎に角、楽しい物件を作りたい一心で仕上げていきました。
どんな方が、お住みになるでしょう?共感して選んでくれる人が現れて完結する、このプロジェクト。中々現れないかもしれませんが、そんな方との関係は、間違いなく素敵なモノになるでしょう。そうした出会いが、とても楽しみです。内覧は随時、可能です。 見てみたい!という方がいらっしゃいましたら、お声掛けください。住居を探されている方、リノベーションやリフォームを考えられている方。見学された方の何かしらのヒントになりましたら、それはまた幸いです。